新伊藤村長 就任あいさつ

新緑が目に鮮やかな、すがすがしい季節となりました。村民の皆さまには、益々ご清祥のことと、心よりお慶び申し上げます。

前村長が、3期(12年)の任期を全うし、3月23日に勇退されたことを受け、議会との同日選挙を経て、4月23日より村長を務めさせて頂くことになりました伊藤浩亘でございます。微力ではありますが、豊根村のために誠心誠意、尽くす所存でありますので、どうぞよろしくお願いいたします。

私は、昭和58年、大学卒業と同時に豊根村に帰ってきて、役場に就職し、工事関係に14年間携わり、その後は、ほぼすべての課を経験させていただき、平成21年から、経済課長、総務課長、住民課長を経て、平成30年から5年間副村長を務めさせて頂きました。自分は、先頭に立って人をまとめ引っ張っていくというより、裏方となってリーダーを支えるタイプの職員で、40年間の行政経験においても、華々しい成果や実績とは縁がなく、行政の足りない部分を見つけ、地道に補いながら、前に進めることの繰り返しだったと思います。そんな中で、通算12年間、総務課で財政にかかわった経験は、その後の村のありようを考える糧になったと感じております。

今後の村づくりでありますが、3年を超えたコロナ禍で社会生活は停滞し、会議や行事が中止となって、行政と住民の皆さまとの距離が広がってしまった感があります。村民ひとり一人の声を大切に、小さな村だからこそできる密度の高い村づくり、ここに生まれてよかった、住んでよかったと思える村づくりを行ってまいります。

一方で、昨年7月には人口が1,000人を割り込み、このまま何もしなければ10年後に800人を下回る恐れもあります。将来を見据え、今すぐ始めなければならないこと、今ならまだ間に合うことが何かあるはずです。時期を失しないようにスピーディーな対応を心がけてまいります。

村民の皆様のご支援とご協力をお願い申し上げ、就任のあいさつといたします。

令和5年4月24日   豊根村長  伊藤 浩亘

伊藤村長 退任のごあいさつ

平成23年に初当選して以来、多くの皆様のご支援により3期12年間と長年にわたり、村のかじ取りを勤めて参りましたが、3月23日の任期満了により退任させていただきました。
職員として33年間、副村長として8年間、村長として12年間と53年にわたり行政に携わり、時の移り変わりの中で今日を迎えることが出来ましたことに改めて感謝と御礼を申し上げます。

村長に初当選した時には、村の主産業だった林業が低迷する中、「観光立村」を掲げ、村外からの交流人口を増やすために「観光交流人口100万人」を目指して参りました。一方、村内では地域資源を活用した新たな取り組みや地域を担う子どもたちへの教育環境整備、そして「子育て支援」対策の充実などを図ってきました。また、平成17年は旧富山村と合併し、両地区が一体となって発展するよう取り組んで参りましたが、少子高齢化が進み学校や各施設の統廃合を余儀なくされたことは苦渋の選択でもありました。
そして、インフラ整備では、議会の皆さんと共に、愛知県に対して要望活動を行う中で、村の実情を申し上げ、主要路線の国道151号太和金バイパス完成、主要地方道阿南東栄線・一般県道茶臼山線の改良事業をはじめ砂防や治山事業などの推進を図ることができました。

私たちの生活を一変させたコロナウイルス感染症も、徐々に落ち着き、通常の姿に戻りつつあります。こうした状況の中、これまで以上に村民一丸となって将来にわたって持続する村を目指して行く必要があります。私は、これで職を離れるわけですが、今日まで多くの皆様方から頂いたご厚情を胸に刻み一人の村民として応援してまいりたいと思っております。

最後に、皆様方のご健勝と村の発展を心から祈念いたしまして挨拶とさせていただきます。

令和5年3月23日   伊藤 実

 

令和4年 新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、つつがなく新しい年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

昨年も、長期化する新型コロナウイルス感染症の対策を講じながら、経済活動や地域行事、あるいは各種イベントなど感染状況に応じた対応を余儀なくされてきました。年末にかけ、感染状況は落ち着いてきましたが、第六波が懸念されている中、引き続き予断を許さない状況にあります。

この小さな村での感染者は県内最少人数に留まっていますが、一日も早い日常を取り戻すために、私たち一人ひとりが、手洗い、マスク着用、3密対策などできることを続けていくことが大切であります。また、このコロナ禍において、デジタル変革が急速に進み、地方への人の流れが加速するなど、人々の行動様式が大きく変化し、私たちを取り巻く社会は新たな段階へと動き出しています。

このような状況の中、今年も第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、豊かな自然・歴史や文化を後世に引き継ぐために、地域が元気になるよう新たな取組にもチャレンジし、まち・ひと・しごとを好循環させ将来にわたって持続する村を目指していく所存でありますので、引き続きご支援・ご協力をお願い申し上げます。

終わりに、本年も村民の皆さまのご健勝・ご多幸を心からお祈り申し上げます。

令和3年 新年のごあいさつ

 新年あけましておめでとうございます。村民の皆様には、家族そろって新しい年を迎えられたこととお慶び申し上げます。昨年中は村政全般にわたりご支援とご協力を賜りましたことに深く感謝申し上げます。

昨年を振り返りますと、日本中が「新型コロナウイルス感染症」の猛威にさらされ、豊根村においても大きな影響を受け、地域の行事やお祭り、各種イベント等の自粛や中止を余儀なくされました。

村では、観光事業を推進する中で地域の経済が受けた影響も大きく、我慢の年でした。こういった状況を一日も早く取り戻し、普段の生活に戻れるよう引き続き一人一人が「手洗い」や「マスクの着用」・「三密対策」などできる事を続けて行く事が大切であります。

この様な状況の中でテレワーク等新しい生活様式への対応や地方への関心の高まりによって都市から地方への人の流れなど大きな転換期でもあります。

今、村では令和3年度の予讃編成を行っております。予算編成に当たってはその年の歳出はその年の収入で賄っていく・借金をしない、いわゆるプライマリーバランスを守りながら「地産地消」「省エネ」「事務事業の改革」を進めながら採算性の追求をして参ります。具体的には・・・

(1)第6次総合計画に基づく事業の推進

(2)行財政改革の推進

(3)観光アクションプランの推進

(4)遅れているインフラの推進

(5)現在進めている重点事項の更なる推進を図って参ります。

コロナ禍の中、社会変化に伴って国や県の情勢も変わって参ります。何時でも対応ができる様、常に情報とその受け皿づくりも併せて進めます。

直面する人口問題や地方衰退を支援する「地方再生」や「地方創生」を更に推進し地域の活力を向上させるために常にアンテナを高く情報収集をする中で村の将来を見据えて行く必要があります。

常に住民目線に立って、必要性とその効果を見極めて、新しい発想のもと、公的支援・住民負担・義務と責任を明確にしっかりした目標設定の中で取り組んで参ります。

県の緊急事態宣言解除にあたり

 社会や地域経済のあらゆる分野において影響を及ぼした新型コロナウイルスは、5月24日に県の緊急事態宣言が解除され、茶臼山や道の駅などの観光施設も徐々に営業を始め、6月1日からは小・中学校の再開など、少しずつ以前の日常を取り戻しつつあります。しかし、この緊急事態宣言が解除されても、気を緩めることなく引き続き見えないウイルスの対策を行いながら「新しい生活様式」を取り入れた生活に慣れていく必要があります。

感染予防対策として、いままでの「密閉」「密集」「密接」の3密を避けるよう意識しながら、マスクの着用や手洗いなど一人ひとりの心がけに努めていただきますようご協力をお願いいたします。

これから、ジメジメとした梅雨や本格的な夏に向かって、毎日の体調管理に十分気をつけながら皆さんと一緒に頑張っていきましょう。

村制130周年を迎えて

3期目就任後、最初の定例会となりました6月定例議会を終え、条例改正・補正予算など議会議員の皆さんの慎重審議の結果、全議案とも承認をいただきました。

今回の補正予算では、村長選挙の影響により当初予算では計上しなかった政策的な事業予算を盛り込みました。その中でも、今年は、村制130周年を迎えるため、令和元年10月20日に記念式典を行うとともに「とよねまつり」を5年ぶりに開催することとしました。

豊根村は、明治22年の市町村施行に伴い5つの村が合併し豊根村が誕生いたしました。そして、平成17年には隣接する富山村と合併をし、今年5月に時代は令和へと移り変わりました。この間には戦争、佐久間 ・新豊根の2つのダム建設や数多くの自然災害など、さまざまな困難に見舞われてまいりましたが、村民の英知を結集し数々の困難を乗り越えてまいりました。

山間地域を取り巻く過疎化・少子高齢化をはじめ数多くの課題を抱えていますが、先人たちが大切に守り支えてきた村づくりの精神と豊かな自然、文化・歴史を継承していくことが私たちの使命であります。これらの課題解決に向けて、策定から2年目を迎えます総合計画を着実に進め、村民と行政が力をあわせて将来にわたって安心・安全な生活が続くよう“豊かに根ざす村”を目指して取り組んでまいりますので、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。 令和元年6月

3期目の就任にあたり

引き続き村政運営を担わせていただくこととなりました。
村の第6次総合計画に掲げています「豊かに根ざす村」として、将来にわたって豊かな暮らしの実現に向けて、また、今年は「村制施行130周年」の節目の年でもありますので、新たな決意のもと全力を尽くしてまいりますので、ご支援・ご協力をお願い申し上げます。 平成31年4月 村長 伊 藤  実