財務状況ヒアリングの結果

更新日:2024年04月10日

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財務省による財務状況把握ヒアリングの結果について

令和5年10月10日に財務省東海財務局による財務状況ヒアリングが実施され、令和5年12月25日に財務状況把握の結果概要(診断書)が交付されましたので公表します。

財務状況把握の結果概要

債務償還能力について

【診断結果】
債務償還能力については、留意すべき状況にはないと考えられる。
1.ストック面(債務の水準)
債務の水準を示す実質債務月収倍率は、直近5年間において当方の診断基準(18.0月)を下回って推移している。また、令和4年度(診断対象年度)も0.0月と当方の診断基準を下回っていることから、債務高水準の状況にはない。なお、令和3年度の実質債務月収倍率0.9月は、類似団体平均5.1月と比較すると優位である。
2.フロー面(償還原資の獲得状況(=経常的な資金繰りの余裕度))
償還原資の獲得状況を示す行政経常収支率は、直近5年間において平成30年度及び令和2年度は当方の診断基準(10.0%)を下回っているものの、令和4年度は18.0%と当方の診断基準を上回っていることから、収支低水準の状況にはない。なお、令和3年度の行政経常収支率17.4%は、類似団体平均20.7%と比較すると劣位である。
※債務償還可能年数
令和4年度の債務償還可能年数0.0年は、当方の診断基準(15.0年)を下回っている。なお、令和3年度の債務償還可能年数0.4年は、類似団体平均2.3年と比較すると優位である。

資金繰り状況について

【診断結果】
資金繰り状況は、留意すべき状況にはないと考えられる。
1.ストック面(資金繰り余力としての積立金等の水準)
資金繰り余力の水準を示す積立金等月収倍率は、直近5年間において当方の診断基準(3.0月)を上回って推移している。また、令和4年度においても、10.9月と当方の診断基準を上回っていることから、積立低水準の状況にはない。なお、令和3年度の積立金等月収倍率10.5月は、類似団体平均14.3月と比較すると劣位である。
2.フロー面(経常的な資金繰りの余裕度)
「債務償還能力について 2.フロー面」に記載のとおり、収支低水準の状況にはない。

財務状況把握とは

財政状況把握は、財政融資の償還確実性を確認する観点から、地方公共団体の財務状況(債務償還能力と資金繰り状況)を把握するものであり、また、財務状況把握の結果概要(診断表)の交付により、地方公共団体に対する財務健全化に関するアドバイス(情報提供等)や財務状況悪化に対する事前警鐘の役割も担っています。